【実食レポ】メズム東京「アフタヌーン・エキシビジョン」モネの「散歩、日傘をさす女性」がモチーフの『パラソル』
『メズム東京、オートグラフ コレクション』は、名画をモチーフにした大好評のアフタヌーンティー『アフタヌーン・エキシビジョン』の第5弾として、印象派を代表するフランスの画家クロード・モネの代表作「散歩、日傘をさす女性(Woman with a Parasol)」の世界観を表現した『パラソル(Parasol)』を、16階のバー&ラウンジ「ウィスク」にて2022年3月1日(火)~6月30日(木)の期間、平日15食限定で提供!
19世紀後半~20世紀初頭にかけて活躍したモネの代表作の1つである「散歩、日傘をさす女性」にて描かれている、初夏の陽光と爽やかな風に包まれた心地よく神秘的な情景や、印象派の巨匠と称されるモネの生涯に思いを馳せる洗練されたスイーツを味わうことができます。
ひと足早く、メディア試食会にて実食取材してきたので、体験レポートを綴ります。
是非参考に!
アフタヌーン・エキシビジョン概要
提供期間
2022年3月1日(火)~6月30日(木)の平日限定
提供時間
14:00~
15:00~
提供場所
メズム東京16階
バー&ラウンジ「ウィスク」
アクセス
料金
5,350円
(消費税・15%のサービス料込み)
メニュー
スイーツ&セイボリー
サントノーレ
ピュイダムール
サバラン
スコーン(ベーコン味)
ヴィクトリアサンドイッチケーキ
フィナンシェ・サレ(オリーブ風味)
ガレット
ミルリトン
メインのケーキ
フレジェ
ペアリングモクテル
レモン / アールグレイ / 梅 / ソーダ / セルフィーユ
綿あめ / 牛乳ゼリー / マスカットゼリー / マスカット / エルダーフラワー / ソーダ
実食レポート
ここからは、いよいよ実食レポート!
「芸術家(アーティスト)のアトリエ」がコンセプトのバー&ラウンジ「ウィスク」で提供中の『アフタヌーン・エキシビジョン』は、ダリ、フェルメール、ダ・ヴィンチ、マネといった名だたる巨匠の名画を、遊び心あるスイーツとこだわりのセイボリーやペアリングモクテルで表現した新感覚のアフタヌーンティーシリーズ!
第5弾となる『パラソル(Parasol)』では、モネの生涯をたどるスイーツ&セイボリーが登場し、『アフタヌーン・エキシビジョン』という名の通り、まるで午後のアート鑑賞のように、芸術的でインスピレーションにあふれる午後のひとときを楽しむことができます。
こちらが実際にいただいたスイーツ&セイボリー8種。
印象派を代表するフランスの画家クロード・モネの生涯を、モネゆかりの地や時代にちなんだ8種類のスイーツ&セイボリーを通して、まるで年表をたどるよう楽しめます。
《サントノーレ》
1840
パリ9区で生まれる。
モネが誕生した1840年頃にパリの菓子職人によって考案されたお菓子。
表面にザクザクとした食感のクッキー生地をまとわせた軽い食感のミニシューを、キャラメルクリームを添えて積み上げています。
フランスでは特別な場で提供されるお菓子で、可愛らしい見た目と多彩な食感で、エキシビジョンのスタートを華やかに彩ります。
《ピュイダムール》
1845~1858
ノルマンディー地方のル・アーヴルに移住。少年時代から絵画に親しむ。
ノルマンディー地方で18世紀に考案された“愛の泉”という意味の歴史あるお菓子。
通常はパイの器の中にクリームをたっぷり絞り表面をキャラメリゼしますが、今回はカルバドス(ブランデー)を加えたアイス仕立てで爽やかに表現し、上に飴細工を載せています。
リンゴを原料とし、ノルマンディー地方で造られるカルバドスと、リンゴの果肉が加えられたアイスの組み合わせ。
《サバラン》
1859~1870
パリ画塾時代~サロンへの挑戦。
1865年にサロン・ド・パリ初入選。
19世紀半ば、有名な美食家ブリア・サバランに捧げるお菓子としてパリの菓子職人が考案したもの。
ラム酒を含んだシロップに浸した生地が、口の中で溶けていくようにしっとりとした口当たりで、程良く効いたラム酒の風味が大人な味わいの一品です。
口にした瞬間、ジュワっとシロップが溢れ出し、とってもジューシーでした!
《スコーン(ベーコン風味)》
1870
カミーユと正式に結婚。
普仏戦争勃発、兵役を逃れるためロンドンに渡る。
イギリスのティータイムには欠かせないスコーン。
本場イギリスでは一般的な、さくさくでほろっと砕ける食感と素朴な味わいを再現しています。
ベーコンの塩気や、胡椒がピリっとアクセントになっており、セイボリーとして楽しめるようになっています。
《ヴィクトリアサンドイッチケーキ》
1870
ロンドン滞在中、画家や画商と交流。
19世紀、大英帝国を繁栄に導いたヴィクトリア女王の名を冠したイギリス定番のお菓子。
スポンジケーキの間にジャムを挟んだシンプルな味わいは、最愛の夫アルバート公を亡くし悲しみに暮れていたヴィクトリア女王の心を癒したと言われています。
スポンジ生地の優しい甘さと、自家製のラズベリージャムの酸味のハーモニーを楽しめます。
弾力のある生地の食感も素敵です。
《フィナンシェ・サレ(オリーブ風味)》
1874
パリ近郊で仲間たちと「第一回印象派展」を開催。
翌年「散歩、日傘をさす女性」を制作。
19世紀後半にパリのサンドニ通りにあるラスネというパティシエによって生み出された人気菓子、フィナンシェ。
フランス語で塩を意味する“サレ”の通り、バターが香るフィナンシェに、手作業で一つひとつ種を取り除いたオリーブで塩味を添えています。
甘じょっぱい味わいが癖になる一品です。
《ガレット》
1886
ヨーロッパ各地の制作旅行でブルターニュ沿岸にある島ベル=イル=アン=メールを訪れる。
ガレットの原料であるソバの栽培に適していたブルターニュ地方発祥のガレット。
ソバ粉を焼き上げた生地で、玉ねぎやほうれん草などの食材を包んでおり、セイボリーとして楽しめます。
香ばしい生地と旨味たっぷりの具材、上に添えられているチーズのバランスがよく、おかわりしたくなる美味しさでした!
《ミルリトン》
1890~1926
ノルマンディー地方のジヴェルニーへ移住、晩年まで意欲的に作品制作。
1926年に86歳の生涯を閉じる。
ノルマンディー地方の郷土菓子。
フランス語で“騎兵の帽子”を意味し、その形が似ていることから名付けられました。
サクサクのパイ生地でオレンジフラワーエッセンスを入れたペーストを包み込んでいます。
オレンジフラワーの、酸味が効いた爽やかな風味と花のような華やかな香りが、モネが大切に育てたジヴェルニーの庭の花々と、晩年意欲的に描いた連作「睡蓮」を思い起こさせる一品です。
今回のアフタヌーンティーでは、2種類のペアリングモクテルも登場!
1つ目は、日本で人気のあるレモンフレーバーの紅茶をベースにソーダやセルフィーユを加えたすっきりと飲みやすいモクテル。
モネの故郷であるフランスの紅茶は、香りづけされたフレーバーティーが主流。
浮世絵に魅せられ、晩年には自身の庭に日本の植物や日本風の橋も取り入れた日本好きのモネにちなみ、和の要素も取り入れたペアリングモクテルです。
アクセントとして加えた梅が酸味のあるフレーバーティーとマッチし、和と洋が混ざり合う爽やかなテイスト!
2杯目は、晴れやかな青空や白い雲、射し込む陽光を表現したモクテル。
メインのケーキとあわせて絵画の情景を表しています。
雲のような綿あめ、牛乳ゼリー、マスカットゼリー、ソーダが混ざり合うことによって面白い食感とのどごしが楽しめるようになっています。
春から初夏にかけての爽やかな青空を連想させる一杯です。
そして、こちらがメインのケーキ。
モネの代表作「散歩、日傘をさす女性」の情景や、10年後に同様の主題で日傘をさす女性を描いた一連の作品から着想を得たケーキです。
「散歩、日傘をさす女性」は、モネがパリ北西部のアルジャントゥイユで生活していたころに描かれた作品で、妻カミーユと息子ジャンとの散歩中に二人を後ろから呼び止めて振り返った瞬間が、鮮やかな色彩と多彩な筆致で写し取られています。
風に吹かれ波打つ野原を、ふわふわとした食感のピスタチオビスキュイと可愛らしい食用花で再現し、揺れる草花を映し緑色に染まる日傘をピスタチオクッキーで、野原に佇む女性と風になびくベールのシルエットをホワイトチョコで表現しています。
風で膨らみ、振り返る動きでふわりと流れる白いドレスは、フランスで親しまれている苺のケーキ「フレジェ」で表現!
ケーキの内部は、ビスキュイ・ダマンド(アーモンドスポンジ)の層と、苺の果肉が入ったピスタチオクリームやピスタチオビスキュイの層で構成されています。
ビスキュイ・ダマンドには、チェリーブランデーであるキルシュのシロップを染み込ませ、大人な味わいとしっとりとした食感に仕上げています。
傘の部分はサクサクとした食感のピスタチオクッキー。
クッキーにケーキのクリームをディップして食べるのもおすすめです。
絵画を鑑賞するかのように楽しめる芸術的なアフタヌーンティーに興味がわいた方は、是非実際に体験してみては!?